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フィレンツェの「最後の晩餐」その2 [フレスコ画の世界]

1月6日はエピファニアの祝日 ※1。
最後のクリスマス気分を味わうため、丘を下ってフィレンツェの街へ。

ドゥオーモ周辺はすごい人だかり。

人だかりの向こう、ドゥオーモの入り口に人間プレゼピオ! ※2

といっても小さすぎて分かりませんね。
本当は家に帰ってからTVニュースで知りました。

※1※2 Buon Natale!!の記事の※1を参照
http://blog.so-net.ne.jp/firenze/2006-12-29-2

エピファニアの主役は公式にはプレゼピオの登場人物=幼子イエスら聖家族と東方三博士=ですが、子供たちにとってはもう一人の重要人物、べファーナという魔法使いのおばあさん ※3のほうが気になります。なぜなら彼女は、良い子の靴下の中にはお菓子を、悪い子には炭を配るからです。この朝、子供たちはどきどきしながら靴下の中を確かめます。
Taro君の靴下も当然お菓子で一杯でした。炭そっくりのお菓子も混じっていましたが(…とここまで書いて写真を撮るのを忘れていたのに気づきました。残念!)。
というわけでこの日はイタリア版こどもの日という感じ。いつもは観光客でいっぱいのフィレンツェの街も、この日だけは小さな子供たちを中心にした家族連れが主役でした。

※3 べファーナLa Befanaの来歴には諸説あるようですが、その一つ。
東方三博士に同行を勧められて断ったべファーナおばあさん、後悔して自分も幼子イエスに贈り物を届けようとしますが、どの子がイエスか分からない。とりあえず出会う子供に片っ端からプレゼントしたのが始まりだとか。

さてお正月です。
初詣では王子稲荷と決めているのですが、今年は旧正月のそのまた月遅れ位になりそう。
狐の行列に出会えないのは残念ですが、代わりにフィレンツェの最後の晩餐を巡礼する事に。
「最後の晩餐」といえば「ダ・ヴィンチ・コード」にも登場するミラノのレオナルドの「最後の晩餐」を思い浮かべますが、実はフィレンツェにも「最後の晩餐」がたくさんあることは「フィレンツェの『最後の晩餐』その1」 ※4でお知らせしましたね。

※4 フィレンツェの「最後の晩餐」その1はこちら↓
http://blog.so-net.ne.jp/firenze/2006-10-11

今回は「その2」です。たぶん「その8」位まで続く? でも今日からまたイタリア語学校が始まりました。大きな絵も描き始めました。というわけで続きはいつになるか分かりません(^^:

前置き、長〜〜くなってますが、ここからが「最後の晩餐」その2です。

新年最初に訪れたのはオステリア・ココトリッポーネの記事 ※5でもご紹介したフィレンツェの東の町外れ、サン・サルヴィ教会サン・ミケーレ修道院にあるアンドレア・デル・サルト作「最後の晩餐」です。

※5 オステリア・ココトリッポーネの記事はこちら↓
http://blog.so-net.ne.jp/firenze/2006-09-01


左がサン・サルヴィ教会の鐘楼。入り口はその手前のサン・サルヴィ通り16番地、呼び鈴を押して格子戸を開けてもらいます。


久しぶりの再会



最初に訪れた時は上部の謎の二人と美しい夕焼けが印象に残ったのですが



今回はイエスを始め、登場人物の若々しさが印象的でした。
ヨハネはまるでティーンエージャーです。


アンドレアは40数年の生涯でした。この壁画の制作年は確定していませんが、最も早い推定では彼は30代前半。画家自身の若々しさが画面に反映しているようにも見えます。レオナルドがミラノで「最後の晩餐」を描いたのは40代後半です。



ユダは右端の影の中にいます。



Cenacolo di San Salvi 1519?-1527?
Andrea del Sarto 1486-1530
Museo del Cenacolo di Andrea del Sarto ; Museo diSan Salvi
via San Salvi 16, 50135Firenze

Museo di Cenacolo di Andrea del Sarto

「アンドレア・デル・サルトの最後の晩餐美術館またはサン・サルヴィ美術館」という長い名前の美術館。
ガイドブック類には「見学は9時から14時」と書かれていて、以前の記事でもそうご紹介しましたが、実際は13時には閉まることが多いようです。午前中に行くのが無難。月曜休館。入場は無料。ATAF6番のバス。鉄道の陸橋を越えてすぐ下車。教会の鐘楼を手がかりにサン・サルヴィ通りを見つけてください。

【書き忘れたこと】
この壁画にまつわる伝説です。
カール5世がフィレンツェを包囲したとき、フィレンツェ政府は、この町外れの修道院が敵に利用されるのを恐れ、破壊するよう兵士に命じました。
兵士たちは修道院の大半を破壊しアンドレアの壁画のある食堂にやって来ます。
彼らは、立ち止まり沈黙しました。兵士たちはそれ以上、 破壊を進めなかったということです。
バスに揺られ町外れの修道院にたどり着き、この壁画の前に立つと、兵士たちの思いが伝わってきます。

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コメント 21

neko

べファーナという魔法使いのおばあさんのお話ははじめて聞きました。
ヨーロッパ独自なのでしょうね。
最後の晩餐はとてもきれいな絵。
1月6日までクリスマス気分にはただ驚くばかり。
私はまだ正月気分が抜けません(^▽^;)
by neko (2007-01-09 06:23) 

マグダラのマリアがいない!ですね。
ダ・ビンチ・コードの世界に入りそうです。。。
by (2007-01-09 06:25) 

Inatimy

はじめまして。Ikesanところから、流れてきました。
私も最後の晩餐の絵を見るのが大好きです。何が好きなのかというと、床の柄。描く人によって違うので、いろんな床があるなぁ・・・と楽しんでいます。
by Inatimy (2007-01-09 07:02) 

いっぷく

謎の二人、画家本人がなんてことも想像しちゃいました。
最後の晩餐の絵は以前の記事で他にもある事を知りましたが、
やはり登場人物も多くて大作ですね、アンドレアのほかの絵も見たくなりました。
by いっぷく (2007-01-09 07:17) 

手前にアーチがあるからでしょうか
とても奥行きのある「最後の晩餐」ですね
イタリアの画家は同じ(ような)名前の人がいっぱいいて
すぐに誰が誰だかわからなくなります……
上の二人 一人は画家本人とすると…もう一人は誰?

炭そっくりのお菓子がみてみたいで~す !
by (2007-01-09 07:46) 

ぱふ

イエス様がイケメンですねー。(*^^*)
炭みたいなお菓子、見たことあるかも! そのときは「何じゃコリャ」と
思っていたのですが、そういうことだったのか~
by ぱふ (2007-01-09 10:54) 

plot

みなさま、コメントありがとう。
お返事、のちほど書きます。
【お知らせ】の前に書き忘れたエピソード、追加しました。
とりいそぎ。
by plot (2007-01-09 16:17) 

toraneko-tora

炭そっくりのお菓子・・・・洒落が効いていますね
最後の晩餐の上の窓にいる二人の人・・・・・始めてみました
誰なんですか ? どんな意味があって書かれているんだろう ??
だんだんクエスチョンマークが増えてきます
by toraneko-tora (2007-01-09 19:20) 

シェリー

『エピファニアの祝日』初めて伺いましたが、最後のクリスマス気分♪なんて楽しそうですね~。魔法使いのおばあさん のエピソード・・・靴下といえば12月のクリスマスのイメージですが、靴下を覗く子供たちの笑顔が浮かんできそうですね☆
そして今回の最後の晩餐、皆さんの着ている服がとてもカラフルですね☆
ガヤガヤとした話声が聞こえてきそう。
次回(その3)はどんな雰囲気なのか、楽しみにしています!
イタリア語学校に、作品の製作・・・お忙しそうですが、頑張ってください☆
by シェリー (2007-01-09 20:47) 

あーろん

ほとんど外に出なかったこの正月
昨日(成人の日)のニュースを見て晴れ着姿の人を
一人も見てないことに気が付いて愕然としました(笑)
最後の晩餐、その壁画がある建物自体をモチーフに
描いてるような気がします(だとしたらへそ曲がりだ)
by あーろん (2007-01-09 21:00) 

yk2

たとえ敵方に軍事拠点として利用されるかも知れないにしても、当時のフィレンツェ軍の兵士達にはこの「最後の晩餐」が描かれている故に食堂の壁を破壊出来なかった、と。

信仰心の薄い日本人には、どうしても歴史的、芸術的価値でばかり絵を観てしまう傾向が強いと思うのです。ですから、当時の人々にとって如何に宗教絵画と信仰が切っても切り離せないものだったかを知る上で、とても興味深いエピソードですね。洋一先生の中世イタリア美術講座は毎々ためになるな~。
by yk2 (2007-01-09 22:14) 

Nicoli♪

ミルコン、考え中でーす。
エピソード、楽しく拝読しました^^
by Nicoli♪ (2007-01-09 22:37) 

plot様♪こんばんは。
エピファニアのイベントって、こんなに混雑しているのですね。
びっくり!
‘‘人間プレセピオ‘‘???
初めて聞きましたが、どの地域でも行なうのでしょうか?
機会があれば、見に行きたいです。
Come bello!!
こちらの‘‘最後の晩餐‘‘綺麗だなぁ~。
お写真で、こんなに綺麗なのだから、実際は、もっと綺麗なのでしょうね。
赤系の色(ヨハネのコスチュームや夕焼け)が、とても鮮やかですね。
by (2007-01-09 23:10) 

今年もよろしくお願いします。

FIRENZEの新年って感じですね。
最後の晩餐素敵です。

あ~あ~、今年こそイタリアに行きたいです。
by (2007-01-10 16:10) 

SOLE

遅ればせながら・・・あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します。

人間プレゼピオ是非生で見てみたかった!!
by SOLE (2007-01-10 20:38) 

nicolas

ユダ・・・端っこなんですねぇ。
なんかダビンチのイメージあるから、並びが違うとまた解釈も違って
考えられそうですね~
しかし、すごい人並み!!お祭りだとやっぱり人の出が違うんですね!
by nicolas (2007-01-12 15:28) 

norikopianist

兵士達が破壊することができなかったその絵。きっと不思議な霊気で包まれていたのでしょうね。残されているマスターピースにはそれ自体を守る不思議な力があるのでしょうね。
by norikopianist (2007-01-13 01:22) 

柴犬陸

いろんな「最後の晩餐」に出会えるのが楽しみです。
by 柴犬陸 (2007-01-13 01:36) 

ぴい

人間プレゼビオおもしろそう!
この壁画の皆さんほんとに若々しく服もとても色鮮やかですね。
壁画にまつわる伝説が素敵です。
by ぴい (2007-01-13 21:24) 

Bijoux

遅くなりましたが、明けましておめでとぉございますー^^
本年もどぉぞヨロシクお願い致します☆
「最後の晩餐」色んな構図があるのですねぇ@@!
みるコンも順調ですね♪
by Bijoux (2007-01-14 15:44) 

zep

やっぱり上の二人が気になります。
by zep (2007-01-21 06:41) 

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